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どうも!もげら47です!
自衛隊で15年、防災航空隊で10年、自治体の防災課で2年、と防災一筋でやってきた防災士です。
家の2階にいるときに、1階が火事になったらどうなるんだろう。
階段が火に包まれたら逃げ場がなくなっちゃうなあ。
そういう危機感をもつことが、防災、災害対策の出発点です!
今日は、「避難はしご」を、私自身が実際に導入し使ってみた感想などをお伝えしますね!
結論から言って、大きな安心を買うことが出来たと思っています。
同じような悩みを持っている方、導入を迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
はじめに なぜ避難はしごを導入したか
我が家の状況
我が家は1階がビルトインガレージなので、2階が主な居住スペース。よって寝室も2階。
そんなわけで1階で火災が発生し、しかも階段が使えなくなった場合の脱出方法は大きな課題でした。
地震発生時の火災
我が家の1階には火の気は何もありませんが、大地震が発生すれば隣家で発生した火災が延焼するというパターンは十分ありえます。
実際、能登半島地震でも各地で火災が発生し、輪島市では約240棟が焼損しました。(消防庁 能登半島地震に伴う火災状況)
今後30年の内に南海トラフ地震が発生する確率が80%と言われている(内閣府防災情報のページ)状況では、やはりこうしたことにも備えておく必要性を感じていたため、2階用の家庭用避難はしごの購入に至りました。
避難はしごがないとどうなる?
もう、飛び降りるしか無いか?
子どもやお年寄りはどうする?
それに災害時に怪我をすると、あとあと大変だよ。これを読んでみて:
▶️災害時の怪我は想像以上に深刻──自分も周囲も守る「怪我をしない備え」が最も大切
じゃあシーツを結びあわせてロープに…?
時々そういう案内を見ることがありますが、これは実行するには次のような問題をクリアする必要があります:
- シーツの支点(どこに結びつけるか)
- 準備に時間がかかる
- シーツを手で把握しながら垂直に降りるのは握力とコツが必要
- 練習しないで本番は無理
マンガや映画のようには行かないと思うんだ。
だから避難はしごを買った方がずっと簡単だし確実だよ。
購入した商品
そういう思考過程を経て私が選んだ商品はこちらです:
- 商品名:避難はしご 地震対策 4m ロープ式 はしご型
- 特徴:金属ステップ式/工具不要の簡単設置/収納コンパクト
![]() | 価格:8480円~ |

家庭用避難はしごを比較検討して、私がこの商品を選んだ理由
住宅用の避難はしごは実はあまり種類がありません。
そんな中でこの商品の特徴は次の通りです:
- 1万円前後と廉価
- 軽量(実測4.5kg)かつ設置が容易(女性や子供でも確実に設置できる必要がある)
- 練習が可能(類似商品では「使用は1回のみ」としたものがあるが、練習できないのは危険)
- 横桟(はしごのステップ部分)に突子(とっし;ステップと壁の距離を保つための出っ張り)がついており、横桟が壁に押し付けられないため安定して上り下りが可能
最後の部分には少々説明が必要です。
縄ばしごは、もし壁がないところでぶら下がっただけでは身体が後ろに傾きます。重心が縄ばしごの支点の真下に位置しようとするからですね。

もし正面に壁があれば、横桟が壁に押し付けられることになるので、踏み外しやすくなって危険です。そこで、「突子(とっし)」によって壁からの距離を保つ必要があるのです。

実際に使ってみた
前置きが長くなりましたが、ようやくレビューです。
商品はこのようにキャリーケースを兼ねた箱に入っています。

箱の中身はこの様になっています。

窓枠にこのように引っ掛けて使います。
壁厚さは15~26cmの範囲であれば使用可能。
訓練では、壁に傷がつかないように段ボールを挟みました。

上から見下ろしたところです。
このように一旦ぶら下げてから、バンドを外します。
部屋の中でバンドをほどいてはいけません。ステップ(横桟)とストラップが絡まってしまいます。

設置が完了したところです。手順は
箱から出して→壁に引っ掛けて→バンドを解く
だけなので、練習すれば子どもでも設置できます。

ここからは高校生の息子にモデルとして登場してもらいます。
窓枠によじ登り、ゆっくりと後ろ向きの体勢になりながら、慎重にステップ(横桟)に足を乗せます。
実はここが最も恐怖を感じるところ。

あとは降りていくだけです。横桟に取り付けられた突子のおかげで、壁と適度な隙間ができているのがわかります。

続いては小学生の妹の番。慌てなければ、揺れることもなく安定しています。
小学生でも安全に脱出できました。

あとお気づきかと思いますが、このまま外を歩くことになるため、避難はしごとともに靴を室内に準備しておく必要があります。玄関にアクセスできない想定ですから。
そこで、わが家の場合はベッドの下に家族全員分の運動靴を入れております。
避難はしごの注意点
少し気になったことがあります。それはこの商品のアルミ合金でできたステップ部分に、尖った「バリ」が残っていること。
手で触ると少々気になります。力強く握ってすべらせたりすれば怪我をする恐れがあるため、ヤスリで面取りをしておきましょう。

私の場合は、#360の耐水ペーパーで軽く擦って面取りをしました。
10分もあれば終わります。

我が家の備えとして-購入した感想
実際に一度設置・訓練してみてよくわかりましたが、ぶっつけ本番は大変危険です。
まず、展開と設置も、実際の完成形を見ておかないとスムースに設置できるか心配です。
やり方さえ分かれば難しくはありませんが、特に子どもでもできるようにしておくのは親の務めだと思います。
そして特に、窓から外に出ていくときの身体の使い方などは実際に手足を動かしてみないと分かりません。
ただ、こうした訓練も含めて、また我が家の防災レベルが一段上がったという安心感を得ることが出来ました。さらに、訓練を通じ、家族の防災意識も高めることが出来たのではないかと思っています。
まとめ
避難はしごは、使わないに越したことはありません。最後まで「お守り」として機能し続けることが最良です。これは全ての防災に共通する考えですが、準備不足は命に関わるだけに、しっかりしておきたいところですよね。
実際に設置してみて、買ってよかったと思えた防災アイテムです。
![]() | 価格:8480円~ |

ただ、繰り返しになりますが、くれぐれも「購入しただけで使ったことない」ということのないようにしていただければと思います。それは、いざというときに使い方がわからず結局逃げ遅れたり、慌てて転落したりという事故の原因になるからです。
そういうことがないように、自衛隊でも、消防防災航空隊でも、次のような考え方で訓練を積みます:
訓練で出来ないことは、実際の現場では絶対に通用しない
地震による火災や崩壊で階段が使えなくなるリスクは無視できません。家庭用避難はしごは、そうした“想定外”を“想定内”に変える備えの一つです。