どうも!Mogera47です!
自衛隊で15年、防災航空隊で10年、自治体の防災課で2年、と災害対策一筋でやってきた防災士です。
「防災ってお金がかかりそう…」「何から始めればいいの?」
そんな不安を抱えている方にこそ読んでほしいのが、辻直美さんの著書『プチプラ防災』です。
![]() | 価格:1320円 |

元・自衛隊で災害派遣の現場も経験してきた防災の専門家モゲラが読んでみたところ、「これは実用性が段違い!」と素直に感心しました。
この記事では、本書の魅力やモゲラの実践視点、そして読者が今日からできる防災行動まで紹介します。
書籍情報
- 書名:プチプラ防災
- 著者:辻直美
- 出版社:主婦の友社
- 著者プロフィール:レスキューナースとして災害医療の現場を経験。日常に根ざした防災のプロ。
- 対象読者:防災初心者、女性、子育て世帯、在宅避難を考えている方
読んで印象的だったポイント
- 写真が豊富で、見開き1テーマの構成。1時間ほどで読了できる気軽さ。
- 女性目線の防災知識が秀逸。生理用品の備えや、お風呂に入れない場合の衛生管理など非常に具体的。
- 「被災地の臭い」「粉塵の中で生活する現実」など、災害後のリアルを丁寧に描写。
- ポリ袋での調理法、リュックでの給水運搬など、日常の延長でできる備えが満載。
モゲラの専門家視点コメント
- 本書では「キッチンが最も危険な場所」という指摘がありましたが、それはまさしく現実的な視点。
- 地震後に食器棚や電子レンジの落下で負傷するケースは非常に多いです。災害で負傷をするとその後の行動に大きな影響を与えるため、とても的確な指摘だと感じました。
- また、緊急地震速報と揺れのタイミングから震源の種類を推測するという話は、興味深いところではあるのですが、これは地震学的検証が必要な部分。
- 実際には速報の届く地域や回線遅延の影響などで判断は難しい場合もあるため、あくまで参考程度に捉えると良いでしょう。
- ペットを避難所に連れて行かない前提で備える、という姿勢も現実的。特に高齢者や障害者とペットが共に暮らしている場合は、地域との協力が必須になります。
本を読んで筆者が実際にやったこと
- 食器棚にノンスリップマットを敷いた
- 今まで見落としていた冷蔵庫に転倒防止用の突っ張り棒を設置
- 非常持ち出し袋の中身を見直し、自分や家族のニーズに合う衛生用品を追加
今日からできる3つの防災アクション
- 自宅のキッチンを点検
高い場所に重い物を置いていないか?食器棚の固定はできているか? - 非常持ち出し袋に“自分仕様”の備えを
生理用品や薬、衛生用品などを家族単位でカスタマイズ - 外出先でも「非常口を確認する」習慣を
普段の行動が“自助”につながる
まとめ
『プチプラ防災』は、「防災を難しく考えすぎて動けない人」の背中をそっと押してくれる1冊。
日常に寄り添った備えこそが、災害時に最も役立ちます。
モゲラの評価:
実用性:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
専門性の補足余地:★☆☆☆☆(初心者向けとしては最適)
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次に読むなら、同じ著者による『プチプラで地震に強い部屋づくり』もおすすめです。
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